オープンイノベーションを積み上げる。tsumikii(つみき)プロジェクトマネージャー石黒隆志氏 ~2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ、トークゲスト紹介~

オープンイノベーションを積み上げる。tsumikii(つみき)プロジェクトマネージャー石黒隆志氏 ~2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ、トークゲスト紹介~

みなさん「tsumikii(つみき)」ってご存知ですか?キャッチコピーは「欲しい物を自分たちで作り出せるコミュニティ」。日本でも新しい、アイディアの投稿から製品化、マーケティングまですべてを公開で行うオープンディベロップメントコミュニティです。運営するのはプログレス・テクノロジーズ株式会社。9月7日のイベントでトークゲストの一人にお招きした石黒隆志さんは、「tsumikii(つみき)」で製品設計やWebサイト作成、広報を行うシステムエンジニアです。
[aside type=”normal”] 石黒隆志 氏 tsumikii プロジェクトマネージャー
石黒さん
システムエンジニア、組込みソフトエンジニアを経て、ものづくりコミュニティ「tsumikii」の立上げに参加する。「tsumikii」は機械設計を行うプログレス・テクノロジーズ(株)の社内スタートアップであり、クラウドからアイデアを集めて開発の過程を公開しながら製品化していく「コンシューマー参加型」サービス。 同サービスにおいて、製品設計やWebサイト作成、広報活動を担当。 ウェブサイト
[/aside]
企業の開発の過程って、普段見ることはあまり無いですよね。しかし今やユーザーイノベーションなんて言葉もあります。「みんながほしい物を作る」ためには、ユーザーから出たアイディアを製品化するってことが実は一番売れるものを作るために手っ取り早い方法かも。「tsumikii(つみき)」はユーザー参加型のイノベーションを可能にするプラットフォーム。アイディアをクラウドから募集し、「つくろう」票が集まったら製品化ステージへ。製品開発会議はネット中継ですべてオープンにすることで、コミュニティメンバーが製品開発の現場に関わることができます。そして、販売ステージではクラウドファンドで製品の予約販売を行います。
製品開発会議をネット中継?どういうことだろうと石黒氏にうかがったところ、なんとプログレス・テクノロジーズ、tsumikii開発ラボの隣に配信スタジオがあるとのこと。「そのへんのTV局顔負けのスタジオを社内に作っちゃったんですよ」と石黒氏。なんとも大胆です。
クラウド投稿、オープン開発、クラウドファンド。オープンイノベーションの要素をとにかく全部詰め込んだような新しいイノベーションプラットフォーム、tsumikii。新しい産業のタネは、たった一人の有能なイノベーターではなく、だれでもないユーザー一人ひとりの頭の中に埋まっているかもしれません。
「人をいじるのが大好きなんですよ」という石黒氏。石黒氏とtsumikiiチームの挑戦をぜひイベント会場でお聞きください。

【9/7開催】座席数拡大!2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ 〜集まれ!研究の未来を変える挑戦者たち〜 お申込みはこちらから

ライブ中継も行います。詳しくはこちら

Related post

未知の物質 ダークマターを宇宙ではなく身の回りで見つけたい

未知の物質 ダークマターを宇宙ではなく身の回りで見つけたい

この広大な宇宙は多くの謎に包まれています。その未知の存在の1つが『ダークマター』であり、銀河の回転速度を観測した結果などから、その存在のみが証明されています。安逹先生は宇宙でもなく、身近な場所で、そして、加速器すら使わずにダークマターを見ようとしているのです。いったいどのようにしてダークマターを見つけるのでしょうか。ぜひ、その驚くべき手法とアイデアを動画で確認してみてください。
チベットの研究を通して見えてきたもの

チベットの研究を通して見えてきたもの

自分自身のしたいことを貫いて進んできた井内先生だからこそ見える世界、今後、チベットの研究をより多くの方に知っていただく活動にもたくさん力を入れていくそうです。これまで歴史の研究について、そして、チベットのことあまり知らないという人にもぜひとも見ていただきたい内容です。
チベット史の空白を明らかにしたい 日本のチベット研究者

チベット史の空白を明らかにしたい 日本のチベット研究者

0世紀から13世紀頃までのチベットでは、サンスクリット語からチベット語に膨大な数の経典が翻訳され、様々なチベット独自の宗派が成立したことから「チベットのルネッサンス」と呼ばれますが、この時代について書かれている同時代史料がほとんどありません。この「チベット史の空白」を明らかにしようと、日々研究されている京都大学白眉センター特定准教授の井内真帆先生にお話を伺っていきます。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *