Science Talks LIVE 2016

Science Talks LIVE 2016


2016年のScience Talksのテーマは『人』。大学や企業の研究所での研究ばかりにこだわらず、個人として「おもしろい」「オリジナルの」「社会にインパクトをあたえるような」研究活動をされている方を毎月1人ずつお招きして、直接お話を伺います。
2014年~2015年、Science Talksでは、現場の研究者や科学技術政策に問題意識を持つ方々が中心となり、当時策定中だった政府の「第5期科学技術基本計画」に盛り込んで欲しい施策を提案する「勝手に『第5期科学技術基本計画』みんなで作っちゃいました」企画を実施しました。
我が国の今の研究環境に、問題が山積されていることは間違いない。それでも、研究の主人公は政府でも他の誰でもなく飽くまで研究者。誰かに文句を言ったり、何とかしてくれと言っているだけでは主体性がありません。今の研究システムの中でも、個人の情熱やアイディア、工夫によって現場で実現できることは少なくないはずです。「勝手に…」企画ではそんな発想のもと、良質な実践事例を集めてそれを全国に広めるために現場で何ができるのか? を第1の課題、そこに政府からサポートをいただけるとすれば何をお願いしたいのか? を第2の課題として考えることとなりました。そして政府の方々にも議論に参加していただきながら、2015年2月には「サイエンストークス版 第5期科学技術基本計画への提案」をリリース、同3月にはCSTI(政府の総合科学技術・イノベーション会議)で、直接プレゼンを行いました。
「勝手に『第5期科学技術基本計画』」企画のアーカイブはこちら≫
『人』の活躍、活用は、「第5期科学技術基本計画への提案」の骨子の1つでもありました。論文数やインパクトファクターばかりではなく、もっと多様な指標を用いて研究者ひとりひとりの研究力を評価し、実力のある研究者が活躍できる土台を作ること。大学や企業の研究者ばかりではなく、課題に関心を持っているすべての人が適性や才能に応じて研究活動に携われるようにすること。実際に科学技術研究の現場で、既に活躍されている個人の方にスポットを当てるのはその第一歩です。
全体の統一テーマは設けません。トピックは自由、こんな方にお話を聴いてみたい、という参加者の方からのご希望も受け付けます。またイベントの模様はインターネットを通じてリアルタイムで配信します。ネットでご覧の方も、テーマのご希望、研究者の方のご紹介など、コメントやSNSを通じてどうぞお気軽にお寄せください。(追記:本企画は終了いたしました。現在トピックの募集は行っておりません)

2016年 Science Talks LIVE

Related post

未知の物質 ダークマターを宇宙ではなく身の回りで見つけたい

未知の物質 ダークマターを宇宙ではなく身の回りで見つけたい

この広大な宇宙は多くの謎に包まれています。その未知の存在の1つが『ダークマター』であり、銀河の回転速度を観測した結果などから、その存在のみが証明されています。安逹先生は宇宙でもなく、身近な場所で、そして、加速器すら使わずにダークマターを見ようとしているのです。いったいどのようにしてダークマターを見つけるのでしょうか。ぜひ、その驚くべき手法とアイデアを動画で確認してみてください。
チベットの研究を通して見えてきたもの

チベットの研究を通して見えてきたもの

自分自身のしたいことを貫いて進んできた井内先生だからこそ見える世界、今後、チベットの研究をより多くの方に知っていただく活動にもたくさん力を入れていくそうです。これまで歴史の研究について、そして、チベットのことあまり知らないという人にもぜひとも見ていただきたい内容です。
チベット史の空白を明らかにしたい 日本のチベット研究者

チベット史の空白を明らかにしたい 日本のチベット研究者

0世紀から13世紀頃までのチベットでは、サンスクリット語からチベット語に膨大な数の経典が翻訳され、様々なチベット独自の宗派が成立したことから「チベットのルネッサンス」と呼ばれますが、この時代について書かれている同時代史料がほとんどありません。この「チベット史の空白」を明らかにしようと、日々研究されている京都大学白眉センター特定准教授の井内真帆先生にお話を伺っていきます。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *