学術における大型プロジェクト研究と共同研究:飯吉厚夫氏(中部大学総長兼理事長)
- 日本語記事イベント報告日本の研究ファンディングを考える
- November 6, 2013
2013年10月19日に行われたScience Talks 第1回「ニッポンの研究力を考えるシンポジウム-未来のために今、研究費をどう使うか」では、6名の研究者、政策者の方をスピーカーに迎え、様々な視点からプレゼンを発表して頂きました。
プレゼンターの1人である中部大学総長 飯吉厚夫先生のテーマは、「学術における大型プロジェクト研究と共同研究-研究力を高める方策(提言)-」です。飯吉先生は、2011年6月から学校法人中部大学理事長・総長を務められています。核融合研究所、中部大学の超伝導研究施設によるビッグプロジェクトを成功させてきた方です。
ご自身の経験を元に、飯吉先生からの提案は2つです。1つ目は日本のユニークな学術文化である共同研究システムを再活性化させること、2つ目は文科省以外の他省庁との共同事業によって研究力をあげていくことを具体的に提案しました。
飯吉氏は「我が国のユニークな学術文化である共同研究システムを再活性化させたい」と話す。
「石狩プロジェクト」について語る飯吉氏。経済産業省から研究資金を得て成功させた中部大学の高温超電直流送電のビックプロジェクトだ。
「文科省の基礎研究と、経済省の実用研究を結びつけることは難しいが、省庁間の壁を越えることで実用開発を成功させる!」と力説しました。
参加者と飯吉先生で構成されたディスカッショングループの集合写真。ディスカッションタイムでは真剣な議論が展開されました。