開催報告:ポスト真実がやって来た! トランプ時代にどう変わる? アメリカの科学と政治

開催報告:ポスト真実がやって来た! トランプ時代にどう変わる? アメリカの科学と政治


日本のサイエンスをもっと元気に、面白くするための先駆的な活動をされているゲストをお招きしてお送りするScience Talks LIVE。
5回目にして2016年度最終回となる今回のテーマは、今年1月の誕生以来極度の保守主義やアンチサイエンスで何かと話題に上るアメリカ・トランプ政権。戦後初めて誕生した『科学に興味がない大統領』とも言われるトランプ氏の下でアメリカの科学政策はどう変わるのか。日本や世界の科学の動向に、どんな影響が出てくる可能性があるのか。文化人類学者、科学社会学・科学技術史学者の春日匠(かすが・しょう)氏をゲストに、トランプ政権への懸念と対処についてAAAS(アメリカ科学振興協会)の年次大会で交わされた議論について詳しくご報告いただきました。
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イベント概要

日時:2017年3月31日(金)19:00〜20:30
会場:カクタス・コミュニケーションズ、イベント会場・アインシュタイン(東京都水道橋)
共催:サイエンス・サポート・アソシエーション(SSA)
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<トークゲスト>
春日 匠(かすが・しょう)氏
文化人類学者、科学社会学・科学技術史学者
大阪大学 コミュニケーションデザイン・センター 招へい研究員兼、近畿大学 非常勤講師
プロフィール
小笠原諸島の歴史人類学研究ののち、社会運動のグローバルなネットワーク化などについて、インド、ブラジルなどを事例に研究。世界社会フォーラムなどに係わる。特に、遺伝子組換え作物の導入について、何故第三世界において反対運動が起こり、それがグローバル・ネットワーク化されていくかといったことを研究。大阪大学では、サイエンスショップの設置に係わる。[/aside]
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<モデレーター>
小山田 和仁(おやまだ・かずひと)氏
サイエンストークス委員会委員
政策研究大学院大学科学技術イノベーション政策研究センター専門職・プログラムマネージャー補佐
プロフィール
サイエンストークス発起人であり委員。サイエンストークスでは活動方針のまとめから運営、イベントの司会、進行まで幅広く務める。科学技術政策研究者。
2003年 東京大学大学院総合文化研究科終了。2003~05年独立行政法人産業技術総合研究所特別研究員(技術と社会研究センター、技術情報部門)。研究者のキャリア形成に関する調査研究に従事。2005年政策研究大学院大学助手。2006年より独立行政法人日本学術振興会国際事業部研究員としてアジアとの各種国際交流・協力事業の立ち上げと運営に関わる。その後、科学技術振興機構研究開発戦略センターフェローを経て、2012年6月より、政策研究大学院大学科学技術イノベーション政策プログラム専門職。「科学技術イノベーション政策のための科学」人材育成拠点の運営及び関連分野の調査研究に従事。[/aside]

このテーマの記事一覧

  1. トランプ・ショック――アメリカの研究開発関連予算の大幅カット
  2. トランプ政権を生んだもの:アメリカの政治・宗教事情
  3. 2017年2月、AAAS年次大会出席報告
  4. アンチ・トランプで科学者結束。細かな論議には温度差も
  5. フロアディスカッション その1
  6. フロアディスカッション その2
  7. フロアディスカッション その3:AAASポリシーフォーラム参加報告
  8. フロアディスカッション その4(終)

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