グループ発表2「 アカデミアのマネージメント力を高めるための、課題発見教育や大学・研究組織の構造改革を考えるべき」―6月6日イベント報告(7)
- イベント報告勝手に『第5期科学技術基本計画』日本語記事
- July 15, 2014
特別ゲストの内閣府・総合科学技術会議の原山優子議員のプレゼンのあとは、グループごとにディスカッションをしてもらい、第5期計画に盛り込むためのアイデアを考えてもらいました。
動画は6分ほどのプレゼンです。まだ観ていない方、イベントで観たけれどもう1回おさらいしたい方、必見です。どんなアイデアが飛び出すでしょうか? 今回はグループ発表2のプレゼンです。
アカデミアのマネージメント力を高めるための、課題発見教育や大学・研究組織の構造改革を考えるべき
色んな意味で企業の考え方からアカデミアは乖離している。お金の回し方からスピードから。浮世離れしている。無駄も多い。無駄を削減して効率よくアウトプットを出すためのマネジメントが必要ではないか?
マネジメントのためには教育が必要。何が課題になっていて、何がシステムとして問題になっているのか、課題を発見できる人材を育てる。大学高等教育だけでなはなく、小さい時の初等教育を含めた取り組みの必要があるんじゃないか。
また、いろんな大学の組織の構造であるとかうまく回らない点がある。やれる側のチャンスは与えているのにやらないのは大学側ではないか。大学には部局があっていろいろな意見があって統一感をだしてなにかやることをしないので、うまくできるような構造。自分たちのことだけじゃなくてそこに目を向けた活動が必要ではないか。
(原山コメント)
組織にしろ政策にしろ、組織の動かし方が重要。それを学校教育で学んでいないし、実践の中でしか学んでいない。もっとシステマティックにできるような教育があってもいかもしれない。背景にある考え方はここの人たちが自分で体得するべきものだが。個々のアクターが自分のためにアクションをとるだけは不十分で、研究者が自分は社会の一員であって科学技術のシステムの一員であるという意識が必要。自分の行動が対外的にはアクションをとることで影響をおよぼすという理解から、個別最適化するのか、全体の最適化するのか、どちらが必要なのかは議論が必要。社会の一員としての認識をどこで自覚するか。家庭教育や学校教育のすべての話。それは弱いのが問題。科学技術にかぎらずすべてにおいて日本社会が抱えている問題でもある。これは国の政策の問題とはかぎらない。
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次回もグループ発表のプレゼンを引き続きお届けします!
サイエンストークスの草の根的・研究者からの第5期へのアイディア集め活動、総合科学技術・イノベーション会議の皆さん、原山議員も、黙認・応援(?)してくださっている模様。現場・若手の声を反映したボトムアップ的な計画への提言をしていくだけでなく、同じように研究者、大学、企業、学会、それぞれが国の科学技術の振興に対する当事者意識を持ち、自分たちの持ち場でできることを模索していく、そのコミュニティを作ることが、この企画の趣旨でもあります。皆さんのご意見・アイディア、おまちしています。
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