「ニッポンの研究体制はどうあるべきか?」
熊本大学学長・谷口功氏インタビュー(8)(完)
- 日本語記事インタビュー日本の研究ファンディングを考える
- September 19, 2013
10月19日のシンポジウムで他の登壇者や参加者の方々と考えたいのは、我が国の研究体制のありかたです。研究経費や研究人材、つまり今後の社会を支える人材の育成経費、国が負担すべき教育経費などについての忌憚の無い意見を期待します。財政困難な中での、我が国の将来像とこれからの研究の在り方と財政支援の在り方について、意識を共有したいと思います。
【湯浅】 10月19日のシンポジウムでは、地方国立大学経営の視点から日本の研究力を上げるために今日本がどうすべきかを、同様に元三重大学長で地方国立を経営されていた豊田先生とプレゼンしていただきます。今回のイベントに期待していることはなんでしょうか?また、他のご登壇者や参加者に聞きたい、または考えてほしいことはありますか?
【谷口】 我が国の研究体制のありかたです。研究経費や研究人材、つまり今後の社会を支える人材の育成経費、国が負担すべき教育経費などについての忌憚の無い意見を期待します。財政困難な中での、我が国の将来像とこれからの研究の在り方と財政支援の在り方について、意識を共有したいと思います。
また、国が国立大学に期待することは何なのか。その期待の上で、例えば、今の10大学への重点的な支援だけで、我が国が将来に向けて、本当に変われるのかなどについても、議論が出来ればと思います。ピーク大学を仮に10大学創るためには、裾野はどれくらい必要なのかということです。恐らく少なくとも3倍を支援して競争していくことが必要であろうと思います。
【湯浅】 なるほど。
【谷口】 若者が元気になるためには、今何が必要かについても議論できればと思います。我が国の将来に向けて、今、我が国の教育に何が必要か、その問題点等についても議論できればと思います。
【湯浅】 谷口先生、今日はありがとうございました。当日の議論が楽しみです。
【谷口】 ありがとうございました。
(インタビュー完)