釈迦の教え・縁起の法を科学で表現したい!社会と自然を繋ぐ研究者

東北大学大学院 生命科学研究科 近藤倫生教授

釈迦の教え・縁起の法を科学で表現したい!社会と自然を繋ぐ研究者

後編の内容とみどころ

近藤先生の中で科学とは、面白いもの、世界のことが分かって素敵、楽しいものでした。しかし、そう思っていた科学への意識がある日を境に大きく変わっていきます。

近藤先生が龍谷大学から東北大学へ移ってきて間もないころ、同じ研究科の先生に「面白い会議があるから来て欲しい」と呼ばれました。何の会議かも聞かされぬまま、行ってみるとそこには宮城県南三陸町の方がいました。東北大学 生命科学研究科は南三陸町と連携し、これまで様々な震災復興の活動をしており、その会議だったのです。何も聞かされていなかった近藤先生ですが、会議に誘ってくれた先生が、「これからは南三陸町と近藤先生が一緒に活動するよ」と南三陸町の方に近藤先生のことを紹介し、近藤先生もびっくり。南三陸町で環境DNAの実証研究を進めることになったのです。初めは南三陸町でそこに住む人が求めている何かをできれば良いなという気持ちで活動を進めていましたが、南三陸町で講演をした時、漁業組合の方のある質問で、先生の気持ちは大きく変わることになります。先生の気持ちを大きく変えるほどの質問とはどういったものだったのか?先生の中の科学がどう変わったのか?ぜひ、動画でご覧ください。

先生は当時、仏教をベースにした中高一貫の男子校に通っていました。そこで仏教の授業を受けるうちに、将来はお坊さんか科学者になりたいと考えたのです。なぜなら、どちらの仕事も『世界がどうやってできているかを一生懸命考えて、何か分かったらみんなに教える』そういう点で共通しているからです。そして、近藤先生はその思いを持ち続け、大学へ進学することになります。

そんな近藤先生が仏教の教えである“縁起”を研究することはできないかと考えている時、東正彦教授(当時京都大学生態学研究センター)の理論生態学の講義に出会います。その講義を聞いた近藤先生は、まさにこれが“縁起”を研究することに繋がる!と感じ、東教授に頼み込み、研究室に配属してもらいました。先生は仏教の教えである“縁起”を研究し、自分の納得する答えをだすことができたのか?また、どうして研究者の道を選んだのか。教えていただきました。自然や環境に興味のある学生の皆様は必見の内容となっております。先生の素敵な世界観に魅了されること間違いありません。

 

 

番組内容

前編では、誰でも簡単にそこに住む生き物の種類を特定する技術 『環境DNA』を開発した東北大学 生命科学研究科 近藤倫生教授に環境DNAについてお話を伺っていきました。そして、この後編では、どうして近藤先生は研究者を目指したのか?また、様々なプロジェクトを先導し、進めておられる先生の意識を大きく変えた出来事とは?どんなものだったのかなど、研究への愛を教えていただきました。仏教と研究をどちらも真剣に学び、取り組んできたからこそ見えてきた近藤先生が思い描く自然と人間の関係、そして、独創的な世界観をぜひ、ご覧ください。

 

近藤 倫生(こんどう みちお)

東北大学 大学院 生命科学研究科 教授

理・統計モデルなどを利用した解析手法や、海での潜水目視・環境DNA・音響観測などから得られる生態モニタリングデータ、さらにはバクテリアや昆虫を用いた人工生態系実験など多様な道具を武器に、生態学的現象の本質を捉え,その背後に隠された共通原理の理論的解明を目指す。

 

くもM LABとは?

くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。

くもMプロフィール

大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。

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