研究はゲーム レーザー核融合の研究者

大阪大学 レーザー科学研究所 藤岡 慎介教授

研究はゲーム レーザー核融合の研究者

後編の内容とみどころ

藤岡先生は、研究は ゲームのようだ と考えているそうです。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどのロールプレイングゲームは、登場する様々な人に話を聞き、その話をヒントに、いろいろな謎を解決していきます。まさに研究も同じで、たくさんの人の話を聞いたり、たくさんの人が書いた論文を読んで、そこからアイデアを得て、問題を解決していくという点では同じなのです。研究をゲームと考えて楽しめる先生だからこそ、これまで多くの研究結果を出してきました。動画ではこれまでの研究についてもたくさん語っていただいております。

先生が小学生の頃、チェルノブイリの原発事故が起こりました。そのニュースはとても衝撃的であり、小学生の先生に大きな影響を与えることになったのです。そこからエネルギー問題に興味を持った先生は、ある時、NHKの番組で、常温核融合反応の存在を知ることとなります。そして、感銘を受けた先生は、常温核融合の研究をするため、大阪大学に進学します。しかし、大学に入学して間もないころに、常温核融合について、今後の人生に大きな影響を与える衝撃的な事実を知ってしまうのです。先生はいったい何を知ったのか?その後、どのような道を歩むことになったのか?ぜひ、動画でご確認ください。

やはり、いくら研究をゲームのように楽しんでいる先生であっても、研究を続けていると辛い経験をすることもあります。番組の終盤では、最も苦労した研究についてもお話ししてもらっています。先生はどうやってその苦難を乗り越えたのか?研究結果は出たのか?先生の思いがたくさん詰まったインタビューとなっております。エネルギー問題に興味のある方は、必見の内容です。

番組内容

前編では、レーザー科学研究所 大阪大学 藤岡慎介教授に、レーザーを利用した「核融合反応」の研究について、教えていただきました。そして、この後編では、藤岡先生がどうして核融合反応の研究をすることになったのか?どういった思いで日々研究されているかのか?などの研究への愛を伺っていきます。始まりは、小学生の時に経験した衝撃の出来事、そして高校生の時に見たNHKの番組でした。いったい何があったのか?どんな番組を見たのか?ぜひ、動画でご確認ください。

 

 藤岡 慎介(ふじおか しんすけ)

大阪大学 レーザー科学研究所 教授

大阪大学工学部原子力工学科を卒業後、同大学院工学研究科電気電子情報工学専攻博士に進学、助手着任のため博士後期課程を退学した後,2005年に博士(工学)を取得する。その後、大阪大学助手、助教、准教授を経て現在の教授に着任した。2017年からはローレンスリバモア国立研究所客員研究員としても活躍している。高速点火方式によるレーザー核融合の原理実証を目指す。また、高速点火レーザー核融合研究を通じて,極限プラズマ科学を展開している。

 

くもM LABとは?

くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。

くもMプロフィール

大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。

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