放射性セシウムが生態系に与える影響とは?
福島地域協働研究拠点・環境影響評価研究室 境 優先生
- インタビューくもM LAB動画
- August 1, 2025
前編の内容とみどころ
福島原発事故によって環境中には多くの放射性セシウムが放出されてしまいました。放射性セシウムにより汚染された土壌や道路などの表面の多くは除染作業が進められ、現在では順調に放射線量が下がりつつあります。しかし、人が住んでいない森林では除染作業がなかなか進んでおらす、放射線量は高いままなのです。
そんな森林圏には山菜やキノコ、渓流魚などの山の恵みや川の恵みがあり、人々の生活にとって季節的な楽しみを与えてくれるような生態系サービスがたくさん存在しています。しかし、森林圏での除染作業はまだまだ進んでいないため、未だに食品の放射線量の基準値を大きく超えるものも見つかってしまっているのです。先生はこの問題を解決するためにどのように放射性セシウムが生態系に取り込まれていっているのかを調査し、放射性セシウムが生態系に取り込まれていかないようにできないかと研究を進めておられます。これまでの研究から見えてきた、どのように放射性セシウムが生態系に取り込まれているのかについて、そして、これからどのように森林圏で除染作業を進めていくかなどの計画について教えていただいておりますので、ぜひ、動画でご確認ください。
実際にその現場で研究されている境先生だからこそ感じていること、そして見えていることをたくさん教えていただいております。福島の今を知れる動画だと思いますのでぜひ、皆様ご覧ください。
番組内容
2011年の東日本大震災の影響で、福島第一原発で大きな事故が起きてしまいました。そして、その結果、環境中には大量の放射性セシウムが放出されたのです。現在、人の住む場所では除染作業が進み、その多くが取り除かれましたが、実は人の手の届かない森林など、手つかずの場所も多く存在しています。では、そのような環境で生態系に放射性セシウムはどのような影響を与えているのでしょうか?また、取り除くにはどうすれば良いのでしょうか?今回は国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 地域創成研究室の五味馨先生にお話を伺っていきます。
境 優(さかいまさる)
福島地域協働研究拠点・環境影響評価研究室・主任研究員
京都大学大学院地球環境学堂研究員、東京農工大学農学部特任助教、中央大学理工学部助教を経て、2020年より国立環境研究所福島支部(現:福島地域協働研究拠点)に着任。河川生態学・保全生態学を基軸にしつつ興味の赴くままに昆虫類・魚類・両生類・土壌-植物に関わる研究を進めている(=下手の横好き)。
くもM LABとは?
くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。
くもMプロフィール
大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。
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