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「CSTI勉強会で展開したEXILEスタイルプレゼンテーション」〜勝手に「第5期科学技術基本計画」編集部反省会(第5話)〜

2016年1月22日に閣議決定され、すでに施行が開始された政府の第5期科学技術基本計画。当然気になるのが、「僕らの提案、少しは盛り込んでくれてるのか?」という疑問。そこで、サイエンストークスの小山田和仁さん、嶋田一義さん、湯浅誠さんの3名が集結。政府の答申案をサイエンストークスの提案内容と比較しながら、日本の科学技術の今のこれからについてじっくり語りました。 (収録は2016年1月、政府の答申案を資料として利用しています。) 第5期科学技術基本計画とは? サイエンストークス版「第5期科学技術基本計画への提言」 編集委員メンバーのプロフィールはこちら CSTI勉強会でのEXILEスタイルプレゼンテーション [voice icon=”https://sciencetalks.org/wp-content/uploads/2016/05/makoto.jpg” name=”湯浅” type=”l”] 湯浅 小山田さんはけっこうCSTIの第5期科学技術基本計画作成に向けた公聴会をまめに傍聴されていましたよね。 [/voice] [voice icon=”https://sciencetalks.org/wp-content/uploads/2016/05/oyamada1.jpg” name=”小山田”
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「けっこう提言を反映していただいてるっぽい?実際の「第5期科学技術基本計画」を見てみよう」〜勝手に「第5期科学技術基本計画」編集部反省会(第4話)〜

「僕の印象では、どちらかというと、僕らの提案書から直接文章や言葉を引用してくれているというよりは、 マインドセットや考え方のフレームに少しは影響を与えられたのかなと。僕らの考え方を組み込んでもらえてるようだな、と感じますね。」
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「ソーシャルタイムで活動するからこそ「作っていく過程」そのものが面白い」〜勝手に「第5期科学技術基本計画」編集部反省会(第3話)〜

「これってちょっと逆説的なんだけど、 「自分の勤務時間内でなければ仕事しません」というのが普通のスタンスかもしれないですよね。でもサイエンストークスの「勝手に『第5期科学技術基本計画』みんなで作っちゃいました!」に関わった人たちって、誰一人 として自分の ワーキングタイムで仕事していた人がいなくて。」
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「言いっ放しじゃない、新しいタイプの科学技術政策提言が作りたかった」〜勝手に「第5期科学技術基本計画」編集部反省会(第2話)〜

「「ナノテクノロジーとかライフサイエンスに投資すべき」とか、「グリーンイノベーション」や「ライフイノベーション」という特定の分野に投資すべき、というだけじゃなくて、科学技術基本計画はもっとプレイヤーである人間に注目したいよね、という熱意がすごくあったんですよ、現場には。だから僕らもそこに共鳴したというのはあると思うんですよね。」
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「そもそもなんで『第5期科学技術基本計画』、勝手に作っちゃうことにしたんでしたっけ? 〜勝手に「第5期科学技術基本計画」編集部反省会(第1話)〜

すでに始まった第5期科学技術基本計画ですが、当然気になるのが、「サイエンストークスの提案、少しは盛り込んでくれてるのか?」という疑問。そこで、「勝手に『第5期科学技術基本計画』みんなで作っちゃいました」企画の当時の企画リーダーである小山田和仁さん、編集長の嶋田和義さん、委員会副委員長の湯浅誠さんの3名が集結。政府の答申案をサイエンストークスの提案内容と比較しながら、日本の科学技術の今のこれからについてじっくり語りました。(全5話)
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「研究者だからこそできる。現場に行かない災害支援のありかたを探ってみよう」、というお話。〜未来研究トーク2015の記録(3)〜3

クライシスと日常の狭間を考えることで、自分ができることが見えてくる。 震災や津波、火山などの自然災害や紛争などのクライシスがどこか遠くで起きた時、離れた場所にいる自分になにができるのかと自問したり、無力感にかられたりしたことがある方は多くいるでしょう。支援をしたいと思っても、家族や仕事の責任を持っている大人には現場ボランティアに参加するのは難しいことがほとんどです。第3回未来研究トーク2015のテーマは「非常時の行動力の源泉」。工夫を凝らせば、義援金を送る以外の方法で、自分の普段の興味や活動を源泉にして、自分のいるこの場所からできる支援があるかもしれません。 話題提供者にマップコンシェルジュ株式会社、世界防災減災ハッカソンRace for Resilience 代表であり青山学院大学地球社会共生学部・教授、古橋大地さんをお招きし、オープンストリートマップというご自身の活動をベースに地理空間情報を利用した防災・減災の取り組みを紹介していただきました。議論のファシリテーターはカディンチェ株式会社、代表取締役社長、青木崇行さん。青木さん自身もネパールの震災において独自の支援活動を展開されています。 日常と非常時は地続き。このワークショップでは、古橋さんと青木さんの実践を参考に参加者一人一人が自分の足元からできる災害対応や支援の方法を考えました。
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「見るという行為は想像以上にディープ。考えることと密接なつながりがあるんですよ、というお話。〜未来研究トーク2015の記録(2)〜

ディープな錯視の世界から、「見ること」と「考えること」の複雑な結びつきを理解する。 「見る」ってどういうことか、皆さんは深く考えたことはありますか?あるいは「見える」とは?よくある身近な例で考えてみましょう。仕事から帰ると奥さんが不機嫌そうにしています。わけがわからず聞いてみると、「3日前に美容院に行ってヘアスタイルをすっかり変えたのに、あなたはこの3日間全然気づかなかった。私を全然見ていない。愛していないのね」、と落ち込んでいる。奥さんはちゃんと愛しているし顔もなんども間近で見ているけれど、髪型の変化に気づかないのはなぜか?今回は視覚情報システム研究をされている東北大学電気通信研究所 准教授、栗木一郎先生を話題提供者にお招きし、そんな視覚のミステリーをテーマに取り上げました。「見る」と「考える」のつながりを考えた「未来研究トーク2015」のワークショップ、第3回の取材レポートです。(専門的な内容を伝え切れてない部分がございますが、著者の説明が不足な点はご容赦ください)
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【ワークショップ案内】非常時の行動力の源泉 ~仕事・家庭・そして社会~ 未来研究トーク2015 第3回WS

あなたの力は非常時にどう役立てられるか?未来研究トーク2015(第3回)開催のご案内 日時:2015年12月11日(金)19:00-21:00 *終了後懇親会 場所:国立情報学研究所 (竹橋駅・神保町駅より徒歩3~5分)http://www.nii.ac.jp/about/access/ テーマ:非常時の行動力の源泉 ~仕事・家庭・そして社会~ 話題提供者:古橋大地(マップコンシェルジュ株式会社・世界防災減災ハッカソンRace for Resilience 代表/ 青山学院大学地球社会共生学部 教授)http://sugoisaigaikunren.org/member/member02.html ファシリテータ:青木崇行(株式会社カディンチェ 代表取締役社長)http://www.kadinche.com/about/member   話題提供者 古橋先生のTEDxKids動画 非常時の行動の源泉〜あなたは非常時に行動を変化させられるか?
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2年間お待たせしました!帰ってきたガチ議論、開催です。

お待たせしました!日本分子生物学会X日本生化学会合同、BMB2015にガチ議論が帰ってきました!サイエンストークスもメディアサポート中です。文科省、研究者、大学、学会。日本の科学のために、それぞれのアクターが何を変えられるのか。2年越しの熱い議論が巻き起こります。本日午後6時45分から、ライブ中継でご覧ください。↓ プロモーション動画はこちらから。乞うご期待! 日 時:12月3日(木)18:45~20:45 会 場:第14会場(神戸国際会議場 1階 メインホール) 日頃、「文科省のおかげで大学(研究所)がめちゃくちゃだ!」とお怒りの皆さん。お待たせしました。ガチ議論が2年ぶりに帰ってまいります。今回は、文科省対話 型政策形成室のご協力のもと準備を進めております。ガチ議論の場での要望は、間違いなくトップに届きます。ですが、届けば叶うわけではありません。単に「もっと予算をよこせ」と叫ぶだけでは何も起こらない。我々科学者は「知的な」集団である はずです。納得せざるを得ない論理とデータで説得しましょう。ラスボスを味方に引きずり込みましょう。それができるかどうかで、明日の生命科学の環境は大きく変わるはずです。 今年のテーマについては、現在検討を進めていますが、それをするにも皆さんのご協力が必要です。単なる非難のやりあいにならないように、研究者サイドからの問題点を整理し、それを文科省側に振り、事前に論点を煮詰めることで、当日の議論を有意義なものにしたいと考えます。研究者側にも立場(学生、PD、PI、大御所)の違いにより意見が大きく異なると思われますが、それも、一切合財飲み込んで、形式的でないガチな議論をしたいと考えます。 主役は、参加するあなたです。 BMB2015 ガチ議論 プログラム情報はこちら ガチ議論公式サイトはこちら
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「知的好奇心」では足りない、「知的解決心」を持て!産業技術総合研究所、西田佳史氏 ~2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ、トークゲストのご紹介~

子どもの事故はなぜ起きるのか。どうしたら防げるのか——。産業技術総合研究所、デジタルヒューマン研究グループで子どもの事故防止のために工学的アプローチでの研究を含めた多面的な予防活動をされているのが、今回9月7日のトークイベントのゲストの一人、西田佳史氏。「研究者」、あるいは「科学研究」という従来の枠組みを超えて、社会に存在する「本物の問題」を解決することの重要性を訴えています。 [aside type=”normal”] 西田佳史 氏 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 首席研究員 1998年東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻博士課程修了。国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター、首席研究員。デジタルヒューマン研究グループにて、子どもの事故防止に関する工学的アプローチによる実践的研究に従事。人間の日常生活行動の観察技術とモデリング技術、傷害予防工学、キッズデザインの研究など、病院や企業と連携しながら、子どもの安全を守るためのデータ提供、研究、情報発信、製品開発など様々な活動に携わっている。 [/aside] 「工学研究には他の研究分野と違い、”ファーム”や”フィールド’が本来存在しない。ならば社会そのものをフィールドにしてしまえばいいんだと考えました」という西田氏。「工学部の研究者は企業と繋がってさえいれば社会とつながりを持っていると錯覚しがち。本当の意味で社会と接点を持った研究をし、論文を書くために作りだされた問題ではなく、社会に存在する本物の問題を扱うことが大切です」と語られました。子育てをきっかけに子どもの事故防止に関心を持った西田氏は、今や病院や企業、メディアなど様々な事故に関する社会のステークホルダーと連携し、データ収集システム作りから研究成果の共有、メディアへの周知、そして製品開発にいたるまで様々な活動に携わられています。 「社会を変えるストーリー」を作ることが大切だと西田氏は語ります。「そのためには、ここは自分のテリトリーじゃない、なんて考えないでやるんですね」データや情報基盤がないとしたら、その土台を作ることから初める。広報活動にも積極的に関わる。コミュニティを作る。問題を解決するためにありとあらゆる手段を使い、自分の立場にこだわらないマルチな活動のされ方は、一人の研究者がダイレクターとして社会にこれだけのインパクトを与えられることを示すロールモデルとして多くの人の参考になるはず。 社会に役に立つ研究をやっていると、アカデミアでは冷ややかな目で見られることもあるという西田氏。「時々、研究者としての知的好奇心はないのか?なんて聞かれるんだけど、知的好奇心じゃなく、「知的解決心」。こっちのほうが高尚なんですよ」と語っていたのが印象的でした。つきないお話の続きはイベントで、お楽しみに。 【9/7開催】座席数拡大!2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ 〜集まれ!研究の未来を変える挑戦者たち〜 お申込みはこちらから ライブ中継も行います。詳しくはこちら
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チャンスは準備された心に降り立つ。「チャンス発見学」創始者、東京大学・大澤幸生教授 ~2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ、トークゲスト紹介~

誰もやったことがない研究がしたい。新しいビジネスやイノベーションのネタが欲しい。しかしデータや情報の中に埋もれた価値やチャンスを発見するのは、あくまで人間——。 東京大学工学部、システム創成学科の大澤幸生教授は、人が情報からチャンスを見つけ、イノベーションにつなげるまでの仕組みそのものを研究し、「チャンス発見学」という新分野を創りだしてしまったシステム工学研究業界のゲームチェンジャーです。 [aside type=”normal”] 大澤幸生 氏 東京大学 工学部 システム創成学科 学科長 工学系研究科システム創成学専攻 副専攻長 東京大学工学科博士過程修了。東京大学工学科システム創成学科長。1995年の阪神淡路大震災をきっかけに、1999年に「チャンス発見学」という新分野を提唱。稀だけど重要な事象に気づき、その情報から人がいかにチャンスを捉え判断するかの仕組みを知ることで、データからアイディアを生み出し、イノベーションにつなげるための研究を行う。著書に「ビジネスチャンス発見の技術(岩波書店)」「イノベーションの発想技術:ゲームでひらくビジネスチャンス(日本経済新聞出版社)」など。 [/aside] とにかくお会いしてお話を聞けば、一瞬にしてその独創的な世界観に圧倒される大澤教授。「イノベーションの発想技術―ゲームでひらくビジネスチャンス」(日本経済新聞出版社)、「チャンス発見のデータ分析―モデル可+可視化+コミュニケーション→シナリオ創発」(日本電機大学出版局)など、ビジネスパーソン向けの著書も多い大澤教授。今回のトークゲストの石黒氏も大澤先生の愛読者なんだそうです。 イベント前の打ち合わせでは、生物学者パスツールの言葉、”Chance favors the prepared mind”(チャンスは準備された心に降り立つ) を引用して、知識とチャンスの接合点に生まれる発見についてお話いただきました。
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オープンイノベーションを積み上げる。tsumikii(つみき)プロジェクトマネージャー石黒隆志氏 ~2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ、トークゲスト紹介~

みなさん「tsumikii(つみき)」ってご存知ですか?キャッチコピーは「欲しい物を自分たちで作り出せるコミュニティ」。日本でも新しい、アイディアの投稿から製品化、マーケティングまですべてを公開で行うオープンディベロップメントコミュニティです。運営するのはプログレス・テクノロジーズ株式会社。9月7日のイベントでトークゲストの一人にお招きした石黒隆志さんは、「tsumikii(つみき)」で製品設計やWebサイト作成、広報を行うシステムエンジニアです。 [aside type=”normal”] 石黒隆志 氏 tsumikii プロジェクトマネージャー システムエンジニア、組込みソフトエンジニアを経て、ものづくりコミュニティ「tsumikii」の立上げに参加する。「tsumikii」は機械設計を行うプログレス・テクノロジーズ(株)の社内スタートアップであり、クラウドからアイデアを集めて開発の過程を公開しながら製品化していく「コンシューマー参加型」サービス。 同サービスにおいて、製品設計やWebサイト作成、広報活動を担当。 ウェブサイト [/aside] 企業の開発の過程って、普段見ることはあまり無いですよね。しかし今やユーザーイノベーションなんて言葉もあります。「みんながほしい物を作る」ためには、ユーザーから出たアイディアを製品化するってことが実は一番売れるものを作るために手っ取り早い方法かも。「tsumikii(つみき)」はユーザー参加型のイノベーションを可能にするプラットフォーム。アイディアをクラウドから募集し、「つくろう」票が集まったら製品化ステージへ。製品開発会議はネット中継ですべてオープンにすることで、コミュニティメンバーが製品開発の現場に関わることができます。そして、販売ステージではクラウドファンドで製品の予約販売を行います。 製品開発会議をネット中継?どういうことだろうと石黒氏にうかがったところ、なんとプログレス・テクノロジーズ、tsumikii開発ラボの隣に配信スタジオがあるとのこと。「そのへんのTV局顔負けのスタジオを社内に作っちゃったんですよ」と石黒氏。なんとも大胆です。 クラウド投稿、オープン開発、クラウドファンド。オープンイノベーションの要素をとにかく全部詰め込んだような新しいイノベーションプラットフォーム、tsumikii。新しい産業のタネは、たった一人の有能なイノベーターではなく、だれでもないユーザー一人ひとりの頭の中に埋まっているかもしれません。 「人をいじるのが大好きなんですよ」という石黒氏。石黒氏とtsumikiiチームの挑戦をぜひイベント会場でお聞きください。 【9/7開催】座席数拡大!2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ 〜集まれ!研究の未来を変える挑戦者たち〜 お申込みはこちらから ライブ中継も行います。詳しくはこちら
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「最先端を走っていれば、戦う必要はない」カディンチェ株式会社、青木崇行氏のイノベーション哲学 ~2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ、トークゲスト紹介~

「360度パノラマ動画サービス」——。例えばオリンピック競技を観戦していて、棒高跳びの選手にはジャンプしたあとにどんな風景が見えているのか。あるいは、空に切り立ったマッターホルンの崖を両手足だけで登るクライマーの視界には何が見えているのか? 9月7日イベントのトークゲストの一人、カディンチェ株式会社の代表取締役、青木崇行氏は、「360度パノラマ」という新しい切り口で、空間表現技術の研究を中核として、最先端の動画サービスを提供するゲームチェンジャーです。 [aside type=”normal”] 青木崇行 氏 カディンチェ株式会社 代表取締役社長 慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科修士課程修了後、ソニー株式会社勤務を経て研究の世界に戻り、慶応義塾大学大学院にて博士課程単位取得退学後、博士取得。大学院在学中にカディンチェ株式会社を起業。「驚きを創り、世界に貢献する。」を理念に空間表現技術の研究およびサービス開発を行い、「パノラマ動画サービス」等、最先端の動画サービスを提供。研究者との共同開発を積極的に行い、新しい技術を創造し、ビジネスに活かしている。ブータンの政府観光局のWEBマーケティング受託、ネパールにてNPO法人展開などベンチャー起業として、個人として幅広い活動を行う。 ウェブサイト [/aside] 青木氏の経験は極めてユニーク。経歴にあるように、ソニーに入社後、エリート技術者だけが入れる「エー・キューブド研究所」に配属された青木氏ですが、「テレビの画質が上がって何になる、誰が助かるのか、と。ハイエンド製品にしか乗らない技術開発をして、リッチな人にだけ恩恵がある技術の使い方は、つまらない」(引用:My News Japan)と大企業の花型研究所への入所当初からモヤモヤを抱え、起業を決意。大学院で一度研究の世界に戻った後、在学中にカディンチェ株式会社を設立されました。 なんと会社経営のかたわら、ネパールとブータンへの国際協力NPO、パックスアースを設立・運営する青木氏。カディンチェでも、ブータン政府観光局ウエブの構築や室内空間表現技術の研究を行うなど、事業と海外支援の関連性もなにやら深い様子です。 大学研究者との共同研究をサービス開発の要に起き、新しい技術革新によるビジネスを行う青木氏。なぜあくまで研究にこだわり、最先端技術を追求するのか?イベントに先立って青木氏にお話を伺うと、表題のような回答が。「最先端を走っていれば、その世界には競合はいません。そこで儲かるかどうかはわからないけれど、そこにいるほうが面白いじゃないですか」と語る青木氏。あえて先端を走ることのメリットと、そのためにベンチャーができる大学との連携のあり方など、もっと聞きたいことが山ほど出てきました。 研究開発と、空間表現技術、ネパールとブータン、観光・スポーツ・ビジネス。一見つながらなそうな点たちをつなげて空間を作り出す青木氏。2020年東京オリンピックを5年後に控え、スポーツ競技や観光でなんだか脚光を浴びそうなワクワク感のあるカディンチェ株式会社の事業と青木氏の試みを、当日のイベントでじっくりお聞きください。 【9/7開催】座席数拡大!2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ 〜集まれ!研究の未来を変える挑戦者たち〜 お申込みはこちらから
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日本発の学術クラウドファンドサービス、「academist(アカデミスト)」の本当の意図とは? ~2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ、トークゲストのご紹介~

日本は研究資金を科研費などの公的な競争的研究費に依存している現状がありますが、研究費ってもっと多様で自由であってもいいんじゃないの?そもそも、科研費は税金。今の研究助成のあり方とは全然違った、市民からの応援や支持を直接得られる研究に資金が集まるしくみがあれば、もっと社会や市民に開いたおもしろい研究が増え、研究コミュニケーションが活性化するのでは? 9月7日のイベントでトークゲストにお招きする柴藤亮介氏は、日本初の学術系クラウドファンドサービス、academist(アカデミスト)を立ち上げることで、そんな日本の研究費のモヤモヤへの一つの解として、「基礎研究テーマに対して一般市民からの支持と寄付金を得られるシステム」という新しいルールを提案したゲームチェンジャーの一人です。 [aside type=”normal”] 柴藤亮介 氏 株式会社エデュケーショナル・デザイン 代表取締役 首都大学東京大学院 理工学研究科物理学専攻博士後期課程単位取得退学。専門は原子核理論、量子多体物理。高校講師としての教育経験を経て、現在、株式会社エデュケーショナル・デザイン、代表取締役。2014年4月に研究費獲得のためのクラウドファンディングのサイト「academist(アカデミスト)」を設立。 ウェブサイト [/aside] 「academist(アカデミスト)」、立ち上げから学術業界ではかなりの話題をさらっていますね。一部の研究者の「あったらいいな」が本当に生まれた!ということで、動向に注目している方々も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。 柴藤氏は物理学専攻から高校講師を経て起業、という異例の経歴の持ち主。株式会社エデュケーショナル・デザインでは、もともと研究者から社会への科学コミュニケーションを活性化させる目的で、研究者を高校に招き高校生に教育活動を行う活動をされていました。研究者向けのクラウドファンドサービス、「academist(アカデミスト)」に事業の中心を移した柴藤氏。その理念は変わることなく、市民の支持を得てファンドを得る活動を通じて、研究者が市民に向けて研究テーマをわかりやすく、おもしろく伝えることがそのビジネスの主軸となっています。目的は研究者がただ単に研究費を得られるだけでなく、その活動を通じて研究の重要性や面白さを市民に伝えるカルチャーが生まれること。以前サイエンストークスのインタビューでもそんなことを語っていただきました。 日本の研究費に新しいルールを提案する柴藤氏のサイエンス・ゲーム・チェンジ。詳しくは当日のトークをお楽しみに。 【9/7開催】座席数拡大!2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ 〜集まれ!研究の未来を変える挑戦者たち〜 お申込みはこちらから ライブ中継も行います。詳しくはこちら
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ライブ中継決定!9月7日開催、2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズを見逃すな!

1週間後に迫った9月7日(月)開催の2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ、キックオフイベント。もう参加申し込みは済まされましたか? 先週公開した6名のトークゲストの方々の情報を見て、当初予定していた会場定員数を大幅に超えて参加希望の方が増えてしまったので、会場の設営を変更して定員枠の上限をアップしました。まだお申し込みをしていない方、まだ間に合いますのでぜひ参加登録してください。 さて、今回のイベント、東京在住でない皆さんや開始時間に会場に当日足を運べない方から「中継しないの?」というお問い合わせをいただきましたので、当日のイベントの模様をYouTube Liveでライブ中継することに決定いたいました!仕事の合間にこっそり観たい、家事をしながら観たい、という方は、9月7日19:00以降、サイエンストークスウェブサイトの右パネルに表示されるライブ中継ページへのバナーをクリックして視聴してください。 サイエンストークスのYouTube Liveチャンネルはこちらから [aside type=”warning”] 視聴についてのご注意 ※当日の通信状態によって放送が不安定になる場合がありますのであらかじめご了承ください。 ※万が一放送が視聴できなかった場合でも、イベントの模様は後日動画で配信いたします。 [/aside] 「あなたにとってのゲームチェンジとは?」6人の常識破りなゲームチェンジャーズが語り合う貴重なトークセッション すでに研究界・産業界で常識破りな活動や実践を行うゲームチェンジャーの方々をトークゲストに招き、これから新しくことを起こしたい若手に向けて、「ゲームチェンジとは何か?」「どうしたらアイディアの種を見つけ、行動を起こせるのか?」のヒントとなるトークセッションを行います。 トークゲストとして登場するゲームチェンジャーズのご紹介 [aside
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