宇宙線研究はすごい楽しい!宇宙線研究者の研究への愛

大阪公立大学 大学院理学研究科 物理学専攻 兼 南部陽一郎物理学研究所

宇宙線研究はすごい楽しい!宇宙線研究者の研究への愛

後編の内容とみどころ

宇宙線研究を本当に楽しみながら、日々研究されている藤井先生。後編では、宇宙線研究の魅力をたくさん語っています。そんな藤井先生ですが、小さなころから宇宙が好きだったわけではありません。小学生や中学生の時には、宇宙のことよりもゲームや外で遊ぶことが好きな学生でした。しかし、高校三年生の時に、あるニュースを聞いたきっかけから、宇宙への興味が芽生えます。そのニュースとは、大マゼラン星雲から到来するニュートリノを、世界中の人々が協力して捉えたというもの。何かよくわからないニュートリノを巨大な検出器で世界中の人々が協力して捉えたというニュースは、当時の先生にとって、とても印象的な出来事であり、ニュートリノ、そして宇宙への興味が芽生えたきっかけとなったのです。また、先生は高校生の時に、物理を面白く感じていたということもあり、大学では、物理学科に進学しました。そこから先生はニュートリノではなく、なぜ宇宙線を研究することに決めたのか?そこからどのように研究者を目指したのか?などは、動画でご確認ください。

宇宙線の研究は日本だけではできません。世界中の宇宙線研究者と協力する必要があるのです。そのため、先生はこれまでアメリカのユタ州や、アルゼンチンなどの研究者と協力し、宇宙線を観測してきました。現地に検出器などを設置するため、海外へ行くことも多いそうです。そして、日本と違って海外では、予想もつかないことが起きてしまうことがあります。一体どんなことが起きたのでしょうか。世界で活躍する藤井先生だからこそできる様々な経験をお話いただきました。宇宙線の研究に興味がある方は必見の内容です。

番組後半では本好きの藤井先生が宇宙に興味を持ったときにおすすめの本をたくさん紹介してくれています。学生の皆様、ぜひ、ご覧ください。

 

 

番組内容

前編では、大阪公立大学院 理学研究科 物理学専攻で宇宙線の研究をされている藤井俊博先生に、宇宙線の中でも、ものすごく大きなエネルギーを持つ、謎に満ち溢れた最高エネルギー宇宙線の研究のお話を教えてもらいました。そして、この後編では、藤井先生がどうして宇宙に興味を持ったのか?日々どんな思いで研究をされているか?などの研究への愛を伺っていきます。先生の楽しそうに語っておられる研究のお話を聞けば、あなたも宇宙線のことが好きになること間違いありません。

 

 藤井 俊博(ふじい としひろ)

大阪公立大学院 理学研究科 物理学専攻 准教授

大阪市立大学大学院 理学研究科にて学位取得後、シカゴ大学カブリ宇宙物理学研究所、東京大学宇宙線研究所を経て2018年より京都大学白眉センターに所属。2022年4月より現職。専門は最高エネルギー宇宙線の観測。南北半球で極高エネルギー宇宙線への最高感度を誇る、テレスコープアレイ実験とピエールオー ジェ観測所の共同研究者であり、次世代計画である FAST実験では研究代表者として新型宇宙線望遠鏡の開発を主導している。

 

くもM LABとは?

くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。

くもMプロフィール

大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。

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