チャンスは準備された心に降り立つ。「チャンス発見学」創始者、東京大学・大澤幸生教授 ~2020年サイエンス・ゲームチェンジャーズ、トークゲスト紹介~
- サイエンス・ゲームチェンジャーズ日本語記事
- September 1, 2015
誰もやったことがない研究がしたい。新しいビジネスやイノベーションのネタが欲しい。しかしデータや情報の中に埋もれた価値やチャンスを発見するのは、あくまで人間——。
東京大学工学部、システム創成学科の大澤幸生教授は、人が情報からチャンスを見つけ、イノベーションにつなげるまでの仕組みそのものを研究し、「チャンス発見学」という新分野を創りだしてしまったシステム工学研究業界のゲームチェンジャーです。
[aside type=”normal”] 大澤幸生 氏
東京大学 工学部 システム創成学科 学科長 工学系研究科システム創成学専攻 副専攻長
東京大学工学科博士過程修了。東京大学工学科システム創成学科長。1995年の阪神淡路大震災をきっかけに、1999年に「チャンス発見学」という新分野を提唱。稀だけど重要な事象に気づき、その情報から人がいかにチャンスを捉え判断するかの仕組みを知ることで、データからアイディアを生み出し、イノベーションにつなげるための研究を行う。著書に「ビジネスチャンス発見の技術(岩波書店)」「イノベーションの発想技術:ゲームでひらくビジネスチャンス(日本経済新聞出版社)」など。
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とにかくお会いしてお話を聞けば、一瞬にしてその独創的な世界観に圧倒される大澤教授。「イノベーションの発想技術―ゲームでひらくビジネスチャンス」(日本経済新聞出版社)、「チャンス発見のデータ分析―モデル可+可視化+コミュニケーション→シナリオ創発」(日本電機大学出版局)など、ビジネスパーソン向けの著書も多い大澤教授。今回のトークゲストの石黒氏も大澤先生の愛読者なんだそうです。
イベント前の打ち合わせでは、生物学者パスツールの言葉、”Chance favors the prepared mind”(チャンスは準備された心に降り立つ) を引用して、知識とチャンスの接合点に生まれる発見についてお話いただきました。
準備された心(Prepared mind)とはどういう状態か?どうしたらチャンスを逃さず発見できるのか?ご自身の研究テーマであるチャンス発見学を元に、これから科学技術の時代を作る若手研究者や現場の人々がチャンスをつかみ、イノベーションを起こしていくために必要なマインドについて語って頂きます。そして歯に衣着せぬトークで、まだことをはじめていない若手に熱い一喝を入れていただけることも期待しつつ。
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