カブトムシは夜行性じゃない!?衝撃のカブトムシ研究

山口大学 理学部 生物学科 助教 小島 渉先生

カブトムシは夜行性じゃない!?衝撃のカブトムシ研究

前編の内容とみどころ

皆様は昆虫図鑑でカブトムシを見たことがあるでしょうか。図鑑を見れば、カブトムシについてとても詳しく書かれているので、もう分かっていないことは無いのでは、と感じる方も多いかもしれません。しかし、実はまだまだカブトムシの生態は謎に包まれているのです。そんな1つの謎が『本当にカブトムシは夜行性か?』です。カブトムシを捕まえに行こうと昼間に林や公園の木を見ても、カブトムシをなかなか見つけることができません。そこで、多くの方は、昼の間にバナナなどの餌を仕掛け、夜になって集まってくるカブトムシを捕まえるということをするのではないでしょうか。そのため、多くの方は、カブトムシが夜行性であると考えるはずです。しかし、今回インタビューさせていただいた山口大学の小島歩先生が衝撃の研究を発表したのです。その内容が「カブトムシはオオスズメバチによって夜行性にされているかもしれない」というものです。カブトムシはオオスズメバチと同じ餌場を利用しています。オオスズメバチは朝方、その餌場に現れるのですが、なんと夜に集まっていたカブトムシたちをどかしてしまうそうです。カブトムシの方が圧倒的に強そうなイメージがあるのに本当にそんなことが起こるのか?先生はどのようにしてそれを確かめたのでしょうか。ここからはぜひ、動画でご確認ください。この謎以外にもたくさんのカブトムシの謎を先生から教えていただきましたこの動画を見れば、この夏、あなたもカブトムシを捕まえに行きたくなること間違いありません。カブトムシ好きには必見の内容です。

 

番組内容

甲虫目コガネムシ科カブトムシ亜科に属する日本最大の昆虫であるカブトムシ。そのフォルムのかっこよさから、子供たちだけではなく大人たちも魅了され、絶大な人気を誇っています。そんなカブトムシのイメージは夜行性ではないでしょうか。しかし、最近そのイメージが覆されるかもしれない研究が発表されたのです。いったいどういうことなのか!?昆虫シリーズ第2弾。今回は静岡山口大学理学部で、カブトムシの研究者として、彼らの謎に満ちた生態を明らかにしようと日々、研究されている小島歩先生に、お話を伺っていきます。

 

小島 渉(こじま わたる)

山口大学 理学部 生物学科 助教

2013年に東京大学大学院農学生命科学研究科で博士号を取得後、日本学術振興会特別研究員(東京大学)、日本学術振興会海外特別研究員(国立台湾師範大学)を経て、現在、山口大学理学部助教を務める。特にカブトムシの生態に注目し、昆虫の生態、行動の進化に関する研究を行っている。

 

くもM LABとは?

くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。

くもMプロフィール

大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。

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