研究の面白さとは、自分が納得することである!統計的な機械学習の研究者

京都大学 白眉センター 包含先生

研究の面白さとは、自分が納得することである!統計的な機械学習の研究者

後編の内容とみどころ

今では小学生のカリキュラムにも入っており、誰もが知る「プログラミング」。しかし、包先生が中学生時代には、新しい技術であるがゆえに、世間の見方は『なんか、怪しい、、、、』であり、プログラミングはあまり知られていませんでした。しかし、そんな中、中学生の同級生が物理部の活動で、プログラミングを始めたのです。プログラミングを使えば自分の好きなゲームを作れたり、コンピューターを操作することができる。包先生は友達が始めたプログラミングのそんなところに惹かれて、興味を持ち始めたのでした。まさにそれが研究に繋がる原体験となるのです。

その後、包先生は高校、大学とプログラミングを続けることになるのですが、ある時、プログラミングに対して納得し、違うことをしたいなと考えるようになりました。そこで出会ったのが、今まさに研究されている「機械学習」です。今でこそ簡単に誰でも扱うことができる人工知能やAIがたくさんありますが、当時は素人には簡単に扱えるものではありませんでした。そんな大変な技術のどんなところに、面白さを感じたのでしょうか。ぜひ、動画でご確認ください。

私たちはスマートフォンのアプリを見てもどういうプログラムで動いているんだろう?とまでは、なかなか考えませんが、包先生はあらゆるものが気になって、自らが納得するまでとことん突き詰める方です。そんな方だからこそ見える世界、考え方などをたくさんお話いただいております。また、数学が苦手という方が多いと思いますが、線形代数や微分積分の見方についても教えていただきました。人工知能・AIについて興味があるかただけでなく、数学が苦手なかたにもぜひ見ていただきたいインタビュー動画となっております。

番組内容

前編では、今話題の人工知能を支えている統計的な機械学習の研究をされている京都大学白眉センター特定助教の包含先生に研究のお話をしていただきました。そして、この後編では、先生がどうして機械学習の研究をしようと思ったのか?また、日々どのような思いを持って研究をされているかなどの研究への愛について迫ります。今では誰でも簡単にディープラーニングを回すことができますが、先生が機械学習の面白さを感じた時には、使うのも一苦労で、ほとんど知られてはいませんでした。では、なぜ先生はそんなに大変な機械学習に面白さを感じたのでしょうか?ぜひ、動画でご確認ください。機械学習の研究に興味のある方には特に必見の内容となっていますので、ぜひ、ご覧ください。

 

 包 含(つつみ ふくむ)

京都大学 白眉センター 特定助教

2022年3月に東京大学大学院情報理工学系研究科にて博士課程(情報理工学)を取得。学位記授与式では総代を務めた。同4月より京都大学白眉センター特定助教。大学院では、教師あり学習の損失関数の設計と理論に関する研究に携わった。大学院卒業後は損失関数の理論に軸足を置きつつ、表現学習や最適化理論へと研究の裾野を広げている。著書に『Machine Learning from Weak Supervision: An Empirical Risk Minimization Approach』(MIT Press、共著)。2023年船井研究奨励賞受賞他、受賞多数。

 

くもM LABとは?

くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。

くもMプロフィール

大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。

【TikTok】  https://www.tiktok.com/@science.kido
【Twitter】 https://twitter.com/science_kido
【科学ブログ】 https://www.science-kido.com/

Related post

研究の面白さとは、自分が納得することである!統計的な機械学習の研究者

研究の面白さとは、自分が納得することである!統計的な機械学習の研究者

今では誰でも簡単にディープラーニングを回すことができますが、先生が機械学習の面白さを感じた時には、使うのも一苦労で、ほとんど知られてはいませんでした。では、なぜ先生はそんなに大変な機械学習に面白さを感じたのでしょうか?後編では、研究への愛について迫ります。
すべての現象で利用できるモデルは存在するのか?統計的な機械学習の研究

すべての現象で利用できるモデルは存在するのか?統計的な機械学習の研究

最近では映像や絵なども作成してくれる生成AIが主流となってきており、私たちの生活を一気に変え始めました。そんな人工知能を支えているのが『統計的な機械学習』であり、与えられた膨大なデータから、正しい答えを導き出す計算をする必要があります。今回は京都大学白眉センターで、統計的な機械学習の研究をされている包含先生に、統計的な機械学習がどのように数式を導きだしていくのか?優しく解説してもらっています。
ダークマターの研究者の原動力とは!?宇宙の謎に迫る研究者

ダークマターの研究者の原動力とは!?宇宙の謎に迫る研究者

後編では、先生がどうして宇宙の研究をしようと思ったのか?また、日々どのような思いを持って研究をされているかに迫ります。他の研究者が探すダークマターとは違った視点で、ダークマターの研究を続ける安逹先生。その研究の出会いについても語ってもらっています。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *