しっぽを知ることで世界を知りたい しっぽ博士の研究への愛

京都大学 白眉センター 特定助教 東島 沙弥佳先生

しっぽを知ることで世界を知りたい しっぽ博士の研究への愛

後編の内容とみどころ

みなさんの幼いころの夢はなんでしょうか?お医者さん?スポーツ選手?それともユーチューバーでしょうか。東島先生の幼いころの夢は「恐竜博士」になることでした。そんな幼い東島先生の夢を応援しようと先生のお母さんは、いろんな考古学の博物館に連れて行ったのです。しかし、もう気付いた方もおられるかもしれませんが、考古学の博物館には土器や石器しかなく、恐竜の化石は一つもありませんでした。幼いながらに何か違うなと感じていた先生ですが、その当時に読んだ本の影響もあり、考古学にもだんだん惹かれていくようになります。

その後、考古学を学ぶために奈良女子大学へと進学した東島先生。考古学の卒業研究を完成させた後、一年生の時に教養科目で受けた人類学が気になり、人類学へ進む決断をします。しかし、人類学は理系の分野であり、これまで文系だった東島先生がいかにして進学することができたのでしょうか?インタビューで詳しくお話を伺っています。

無事に京都大学の人類学の研究室へと進学できた東島先生でしたが、さらに大きな壁にぶつかることになります。それは、「自分はいったい何の研究をすればよいのか?」ということでした。人骨の研究をしようと目指して入った研究室でしたが、たくさん論文を読んでいくうちに、思っていたのとは何かが違うと感じる日々。しばらく研究テーマを見つけることができず、ただただ時間だけが過ぎていったのです。

そこで転機となったのが、夏休みに行ったケニアの発掘調査でした。ケニアで一体何が起きたのでしょうか?また、そこからどうして『しっぽ』の研究をするようになったのか?ぜひ、動画でご確認ください。

文系と理系の両方の側面からアプローチしている先生だからこそ見える世界、ぜひ、インタビュー動画を通して感じてください。

番組内容

前編では『しっぽ』を通してひと(ヒト+人)を知ろうと日々研究されている 京都大学白眉センター東島沙弥佳先生に研究のお話を伺いましたが、この後編では、どうして東島先生がしっぽと出会ったのか?また、その研究を始めたのか?などの研究への愛について教えてもらいます。悩みに悩んだ末に、ケニアの大地溝帯でビビッときたものとはいったい何だったのか?ぜひ、動画でご確認ください。

 

 東島 沙弥佳(とうじま さやか)

京都大学 白眉センター 特定助教

1986年大阪府生まれ。奈良女子大学文学部国際社会文化学科卒業。京都大学大学院理学研 究科生物科学専攻博士課程修了 (博士(理学))。京都大学大学院理学研究科生物科学専攻研 究員、大阪市立大学 (現・大阪公立大学) 大学院医学研究科助教を経て、現在は京都大学白 眉センター特定助教。専門はしっぽ。著書に『しっぽ学』(光文社) など。

 

くもM LABとは?

くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。

くもMプロフィール

大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。

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