くもM LAB × 京都大学 白眉センターコラボ企画
京都大学には理系、文系関係なく、将来有望である優秀な若手研究者が集う白眉センターというプロジェクトが存在しています。なんと、そのプロジェクトでは、所属する研究者に最長5年間の任期、そして、潤沢な資金、さらには自由な研究環境が与えられるのです。本当にそんなプロジェクトが存在するのでしょうか。サイエンスコミュニケーターのくもMが徹底調査します。
『自由』な研究環境で、どのようなものが生れているのか?白眉センターのセンター長、現役の白眉研究者、さらにはOB・OGの方々にまでご登場いただき、その実態に迫っていきます。
出演者 Science Talks TV
くもM
奈良県を中心に実験教室やサイエンスショーを開催。
くもM LABで日本各地の研究者にインタビューしている。
出演者 京都大学 白眉センター
<ナビゲーター>
東島 沙弥佳 特定助教
人文学と生物学という異なる視点から、しっぽの喪失という一つの事象を考える「しっぽ学 (Shippology)」を発信している。
包 含 特定助教
推論を支える技術の一つであり、統計的手法を援用した帰納推論を、現代的な計算機上で実現する統計的機械学習の研究を進めている。
<センター長>
髙倉 喜信 教授
研究領域の枠に囚われることなく学際的な視点から追求し、薬物投与の最適化を通じて、理想的な薬物治療を実現させることを目指している。
<現役白眉研究者>
大井 雅雄 特定助教
整数にまつわる現象を考察する整数論を進める。その中でもLanglands対応(予想)と呼ばれる仮説に興味を抱いている。
<現役白眉研究者>
杉田 征彦 特定助教
ウイルス学および構造生物学を組み合わせ、RNAウイルス粒子の形成機構を明らかにすることを目指している。
<現役白眉研究者>
大谷 育恵 特定助教
モンゴル国での発掘調査を通して匈奴の実態を明らかにすることを目指している。
<OB>
榎戸 輝揚 准教授
京都大学 理学研究科
物理学・宇宙物理学専攻宇宙放射学講座
<OG>
天野 恭子先生
京都大学 文学研究科
人文学連携研究者
現役白眉研究者のインタビュー動画
ダークマターの研究者の原動力とは!?宇宙の謎に迫る研究者
安達先生はスーパーカミオカンデに所属されていた方の特別講義を受けました。今まで習ってきた化学のお話とはまた違う粒子のお話。これまでの常識が塗り替えられるような特別講義。これをきっかけに素粒子に魅了されることになります。その後、大学では素粒子の研究をしている研究室を目指し、配属されます。それも世界最先端の素粒子の研究をしている研究室です。そして、そこでも、人生を変える大きな出来事に遭遇するのです。ぜひ、こちらは動画で確認してみてください。
未知の物質 ダークマターを宇宙ではなく身の回りで見つけたい
この広大な宇宙は多くの謎に包まれています。その未知の存在の1つが『ダークマター』であり、銀河の回転速度を観測した結果などから、その存在のみが証明されています。安逹先生は宇宙でもなく、身近な場所で、そして、加速器すら使わずにダークマターを見ようとしているのです。いったいどのようにしてダークマターを見つけるのでしょうか。ぜひ、その驚くべき手法とアイデアを動画で確認してみてください。
チベットの研究を通して見えてきたもの
ブータンの研修旅行からチベット文字へと興味を持った井内先生は、中国史の専攻に進んだにも関わらず、チベット史の研究を始め、卒論も中国史ではなく、チベット史で書き上げ、研究者の道へと進みました。そうしてチベット研究の畑へと足を踏み入れた井内先生ですが、海外で研究するということは簡単なことではありませんでした。そこにはたくさんの苦労がありました。チベットの研究をすることの大変さ、また、それを乗り越えた先に見えてきた研究の面白さについてもたくさん語っていただきました。
チベット史の空白を明らかにしたい 日本のチベット研究者
0世紀から13世紀頃までのチベットは、「チベットのルネッサンス」と呼ばれますが、この時代について書かれている同時代史料がほとんどありません。この「チベット史の空白」を明らかにしようと、日々研究されている京都大学白眉センター特定准教授の井内真帆先生にお話を伺っていきます。
自由な環境を追い求め『閃』が切り開いた研究人生
高校の時から有機化学を面白いなと感じていた黒田先生は、大学の授業で、さらにその面白さにハマっていくことになります。研究室の選択は、もちろん有機化学の研究室。大学院では、反応開発と呼ばれる研究を進めます。黒田先生は特に研究環境にこだわりを持ち、自分のやりたいことを自由にできる環境を探し求め、現在の白眉センターへとたどり着きました。自由な環境に身を置き、自由な発想を持つ黒田先生ならではのアイデアや、考え方をたくさん語ってもらっています。
プラスチックの人工酵素!?プラスチックは万能の酵素になり得るのか?
私たちの体の中には、酵素と呼ばれるたんぱく質がたくさん存在しています。もし、人工的に好きな化学反応を早めることができる酵素を作れたらどうでしょうか。医療や工業が大きく発展するかもしれません。今回は私たちの生活の中にもありふれたプラスチックを使って、人工酵素を作製しようと、日々研究されている京都大学 白眉センター 特定助教の黒田悠介先生にお話を伺っていきます。