人工光合成の研究で「世界平和」を目指す研究者 研究への愛とは

東京工業大学 理学院 化学系 前田和彦教授

人工光合成の研究で「世界平和」を目指す研究者 研究への愛とは

後編の内容とみどころ

研究をしていると、当初狙っていなかったところにおもしろいきっかけや新しいテーマの芽が転がっていることがあります。前田先生はこのような「気づき」をいかに拾い上げることができるかを大事にしており、そこに研究の面白さを感じています。前田先生のこれまでの研究人生の中でも、様々な思わぬ気づきがあったそうです。今回はそんな気づきエピソードについてたくさん語っていただきました。いったいどんな気づきがあったのかは動画でご確認ください。

前田先生が研究者を目指した大きなきっかけは、前半でも登場した先生の師匠である現東京大学 特別教授の堂名一成先生の大学3回生の時に受講した講義にあります。そこで、堂名先生が語る「人工光合成」の話に魅了され、先生を追いかけ、学生時代からずっと人工光合成の研究を続けておられます。先生は人生のターニングポイントでこのような素敵な出会いをたくさんしており、先生のお話は研究者を目指す学生の皆様の参考になること間違いありません。

番組後半では人工光合成の実験室を案内して頂いております。他では見られない人工光合成の実験特有の実験装置や器具なんかも見せていただき、実験方法の解説までしてもらっています。また、前半でも登場した人工光合成で使用する金属の酸化物と色素も登場しますよ!いったいこれをどのように使用するのか?人工光合成の研究に少しでも興味のある方は必見の内容です。

 

番組内容

前編では植物の光合成を超えるような人工光合成の反応を実現しようと、日々研究されている東京工業大学理学院 前田和彦教授に研究のお話を伺っていきました。そして、この後編では、好きな研究を続けることで見えてきた先生の様々な気づきと、先生の人生を変えるような大きな出会いの数々、そして研究への愛を教えていただきました。学生の皆様のメッセージもいただきましたので、人工光合成の研究に興味のある方は必見です。

 

前田 和彦(まえだ かずひこ)

東京工業大学 理学院化学系 教授

光化学、触媒化学、材料化学、電気化学を基盤として、水を分解して水素と酸素を製造する半導体光触媒、二酸化炭素固定化のための金属錯体/半導体ハイブリッド型光触媒、及びそれらに関連する化学を研究している。これにより太陽光の化学エネルギーへの高効率変換を目指す。

 

くもM LABとは?

くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。

くもMプロフィール

大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。

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