後編:結局は人間力?SNSの真髄は安易に発信しない我慢力だ!

メタメタサイエンス・シーズン3「研究者とSNSのベストな関係を考える」

 後編:結局は人間力?SNSの真髄は安易に発信しない我慢力だ!

後編のみどころ

後編では大阪大学社会技術共創研究センター准教授の標葉隆馬さんに「SNSでは見えにくいところ」をテーマに話題提供いただき、Twitterの分析結果から見えるもの、そして、自分たちが心地よいと思う情報ばかりを手に入れてしまうSNSの特性を踏まえ、議論が始まります。

中盤ではSNSで発信する研究者自身に目を向けていきます。これまで同じ分野同士でしか交流が無かった研究者が、SNSで発信していると、突然様々なレスポンスを受けることになります。その結果、変質してしまう可能性があり、問題が大きくなる危険性があります。では、これを回避するにはどうすれば良いのでしょうか?結局は人間力になってしまうのか。とことん話し合います。

そして、終盤では専門家としてどのように発信していくべきなのか、専門家を見ている方はどのように注意して発信を見れば良いか、これからのSNSの使い方を考えていきます。SNSが大きな発信力を持つ時代となった今、まさに見ていただきたい内容です。

 

 

番組内容

SNSは研究者にとって即時的に研究成果や専門的な知識、思考を情報発信できる便利なツールですが、その発言によっては炎上することがあります。特に、震災や感染症といった国民全体に影響がある危機的状況下において、複数の専門家がSNSで発進した個人の見解が真っ向から対立していたり、国の発表と専門家の見解が異なる場合に、「誰の言葉を信じるか」という対立構造を生みがちです。

一方で、SNSはこれまで学術論文などの専門家以外の方が理解できない形式の著作物でしか触れることのできなかった情報を、自分の知識や考えを気軽に自分の言葉で情報発信して双方向的に交流できるため、科学と社会の橋渡し的な役割も果たしています。

研究者はSNSとどう付き合えばよいのでしょうか?特に、今まさに起きている危機や社会問題など、即時的な対応・行動が求められ、事実の検証に科学的な手続きを取ることが必ずしもできない場面で、科学者はどこまで個人の知識や経験から情報発信すべきなのでしょうか?炎上や分断をこえて、研究者とSNSとのベストな関係を語りつくします。

出演者

  • 岩崎渉(いわさきわたる) 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授

  • 川口慎介(かわぐちしんすけ) JAMSTEC 地球環境部門 主任研究員

  • 大木聖子(おおきさとこ)慶應義塾大学 環境情報学部 准教授

  • 標葉隆馬(しねはりゅうま)大阪大学 社会技術共創研究センター 准教授

動画はYouTubeからも視聴可能です。チャンネル登録よろしくお願いします。

 

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