住みやすい街とは!?「アフリカ」と「日本」の街をかける都市工学の研究

豊橋技術科学大学 小野悠先生インタビュー 前編

 住みやすい街とは!?「アフリカ」と「日本」の街をかける都市工学の研究

前編の内容とみどころ

皆様はどんな街が住みやすい、魅力的な街だと思いますか?例えばゴミが落ちておらず、色とりどりの草花に囲まれ、自然と人間が上手く共存しているような街でしょうか。それとも緑は少ないが、渋滞が起きにくく、必要なものがすぐに手に入るような近未来的な街でしょうか。きっと人それぞれが思い描くそれぞれの住みやすい街があると思います。

では、皆様はどれくらい自分の街に関わっているでしょうか。もしくは、どの程度普段の生活の中で良くしようと考え行動していますか。中には日々、街について考え、積極的に行動されている方もおられると思いますが、これまであまり考えたことや行動ができていなかったという方も多いのではないでしょうか。日本では行政がしっかりと管理してくれているので、目を向ける機会が少ないかもしれません。

今回、インタビューをさせていただいた小野先生はそんな理想的な街について、どうすれば実現できるのかを世界の街作りの視点を合わせ、日々、研究を続けておられます。都市を研究する都市工学とはどういう研究なのか?どのように研究していくのか?教えていただきました。先生のお話を聞けば、明日から街に関心を持ち、行動してみようという気持ちになること間違いありません。

また、近年の少子高齢化社会において、街には空き家問題や、都市の人口集中など、様々な問題が溢れています。先生は交通機関や商業施設などを運営する企業と協力し、それぞれの企業が持つデータを集め、それらを共有することで、いろいろな問題を科学的な視点で解決できるよう地域に働きかけています。新しい社会において、どのようにみんなが住みやすい街を実現していくのでしょうか。

世界70ヵ国をめぐり、様々な都市を経験された先生だからこそ見える、理想の都市とは?インタビューをご覧いただければ、きっと皆様も街を見る目が変わるはずです。

 

 

番組内容

自分の街がどのようにできているのかを考えたことがありますか?いつも歩く道を少し見渡してみてください。すると、こんなところにこんな建物、施設があったんだ!とか道路が新しくなっている、ここ空き家になってしまったんだな、などなど、街の変化に気づくことがあるかと思います。

そんな街はたくさんの人によって支えられ、日々変化しているのです。では、私たちが住みやすい街とはどんな街なのでしょうか。本日は世界70カ国、世界中のありとあらゆる都市を経験し、豊橋技術科学大学で人々の豊かな暮らしを支え、魅力的かつ持続的な都市を実現するために日々、都市工学の研究されている小野先生にお話を伺っていこうと思います。

 

小野 悠(おの はるか)

豊橋技術科学大学 建築・都市システム学系 准教授

学生時代にアフリカ、アジア、南米など約70カ国を旅し、博士課程在学中にナイロビのスラムで暮らすなどの経験から現在は豊橋技術科学大学の准教授として日々、都市工学の研究を進める。人々の豊かな暮らしを支え、多様な文化を育む、魅力的かつ持続的な都市を実現するため、都市の現状を理解し、あるべき姿を構想し、実現のための方法論を提示することを目指す。

くもM LABとは?

くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。

くもMプロフィール

大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。

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