VR技術が拓く新しい学びの形
大阪工業大学 情報科学部 ネットワークデザイン学科 VR・メタバース教育研究室 教授 矢野 浩二朗先生
- インタビューくもM LAB動画
- March 6, 2026
前編の内容とみどころ
VR(バーチャル・リアリティ)」と聞くと、多くの人はゴーグルの中の映像を想像するでしょう。しかし、その本質は「コンピュータによって合成された空間を、現実として没入させる技術」にあります。最近では視覚だけでなく、実際には食べていないのに塩味を感じる「味覚のVR」といった研究も進んでいます。この「擬似体験」の力がいま、教育現場を大きく変えようとしています。
すでにVR技術を使った教育には、 防災訓練や消火訓練など、現実では再現が難しい危険な状況を安全に体験できるものであったり、 米国のコンテンツ『Across the Line』のように、3DCGと360度カメラを駆使し、社会問題(中絶問題など)を当事者目線で深く考えることができるものが実際に使用されています。
このような言葉だけでは伝えきれないリアルな体験を伴う学びは、これからの学校教育にどう組み込まれていくのでしょうか? また、実際に現在の学校現場ではどこまで導入が進んでいるのか。VR教育の第一人者である矢野先生に、最新事情を詳しくお話しいただきました。学びの未来に興味がある方は必見の内容です。ぜひ動画でご確認ください。
番組内容
「人生で一度は行ってみたい場所」はありますか? 夜空を舞うオーロラ、静寂に包まれた北極、あるいは遥か彼方の宇宙……。私たちは誰しも、日常から切り離された未知の世界に憧れを抱くものです。しかし、いざ行こうとすると、費用や時間、現地の治安といった現実的な壁が立ちはだかり、あと一歩が踏み出せないことも少なくありません。
そんな限界を鮮やかに飛び越えるのが、VR(バーチャル・リアリティ)技術です。家にいながらにして世界中を旅できるこの技術は、今やエンターテインメントの枠を超え、「教育」に革命をもたらそうとしています。今回は大阪工業大学でVRを活用した教育の研究をされている矢野先生に、VRが切り拓く学びの可能性について詳しくお話を伺いました。
矢野 浩二朗(やの こうじろう)
大阪工業大学 情報科学部 ネットワークデザイン学科 VR・メタバース教育研究室 教授
千葉大学医学部卒業後、マンチェスター大学生物学部修士課程、リバプール大学医学部生理学科博士課程を修了。ケンブリッジ大学医学部博士研究員、同大学理学部数学科ケンブリッジコンピュータ生物学センター上級研究員、ペンブルック・カレッジ フェローなどを経て、2011年より大阪工業大学情報科学部に着任、2024年より同教授。専門は教育工学。VR・メタバースの教育応用や生成AIを活用した学習支援システムの研究に取り組む。コンピュータ利用教育学会理事。
くもM LABとは?
くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。
くもMプロフィール
大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。
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