未知の物質 ダークマターを宇宙ではなく身の回りで見つけたい

京都大学 白眉センター 特定助教 安逹俊介先生

未知の物質 ダークマターを宇宙ではなく身の回りで見つけたい

前編の内容とみどころ

この広大な宇宙は多くの謎に包まれています。例えば、私たちが観測できている物質は、わずか5%と言われており、それ以外の95%は観測すらできていない未知の存在なのです。そして、その未知の存在の1つが『ダークマター』であり、銀河の回転速度を観測した結果などから、その存在のみが証明されています。しかし、世界中で様々な観測手法が試されてきましたが、これまで観測することができていないのです。

なぜ、ダークマターの観測が難しいのか?それは、ダークマターは光を発しないからです。もし、ダークマターの観測に成功すれば、宇宙の成り立ちや多くの謎を解明できるかもしれません。今回はそんな謎に満ちたダークマターを、これまでとは全く異なる観測方法で観測しようとしている京都大学白眉センターの安逹俊介先生にお話を伺っていきます。

これまでのダークマター研究では、宇宙を見ることで、そして、大型の加速器などを使ってその存在を明らかにしようとしてきました。しかし、安逹先生は宇宙でもなく、身近な場所で、そして、加速器すら使わずにダークマターを見ようとしているのです。いったいどのようにしてダークマターを見つけるのでしょうか。ぜひ、その驚くべき手法とアイデアを動画で確認してみてください。

番組内容

皆様はダークマターと呼ばれる存在をご存知でしょうか。宇宙の組成において約27%を占めるであろうと言われているダークマターは、その存在が証明されているものの、未だに誰も観測に成功していない謎の物質なのです。もし、このダークマターの観測に成功すれば、宇宙の成り立ちや多くの謎を解き明かせるかもしれません。本日はそんな謎に満ちたダークマターを宇宙ではなく、身の回りから見つけようと、日々研究されている京都大学白眉センター特定助教の安達俊介先生にお話を伺っていきます。

 

安逹俊介(あだち しゅんすけ)

京都大学 白眉センター 特定助教

2018年に東京大学物理学専攻を卒業。博士課程では、スイス・ジュネーブに位置する世界最大の加速器LHCを用いた新しい素粒子の探索を行い、博士号(理学)を取得。その後、実験分野を加速器を用いた実験から宇宙観測の実験に移し、電波望遠鏡を用いた宇宙マイクロ波背景放射の観測実験に取り組んできた。京都大学や東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構でのポスドクを経て、2021年より現職。白眉センターでは、宇宙マイクロ波背景放射の観測実験だけでなく、今回のトピックである地上でダークマターを探索する実験にも取り組んでいる。

 

くもM LABとは?

くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。

くもMプロフィール

大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。

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