研究とは「未知との遭遇!?」魚の食中毒の研究者が目指すものとは

大阪府立大学・円谷健教授 インタビュー 前編

 研究とは「未知との遭遇!?」魚の食中毒の研究者が目指すものとは

前編の内容とみどころ

図. シガトキシン

シガテラ食中毒は日本ではあまり聞きなれない食中毒かもしれませんが、自然毒食中毒の中では世界最大規模の食中毒であり、年間約5万人もの人が苦しむ食中毒です。

シガテラ食中毒は魚を食べることでなってしまう食中毒なのですが、現在、どの魚が持っているかを見分ける方法は無く、シガテラ食中毒の可能性がある種類の捕獲した魚はすべて破棄しているのです。円谷健教授はそんな状況を打開すべく、検便なシガトキシン検出方法の研究をされています。では、どのようにして毒素を検出するのか?わかりやすく解説いただきました!

また、先生は研究に出会ってからものすごい年月をかけ、やっと世界で初めてシガトキシンを検出できる方法にたどり着きました。誰も見たことのなかった世界。先生の研究への愛から伝わるわくわく感を皆様も感じてみてはいかがでしょうか。

番組内容

第6回は大阪府立大学理学系研究科の円谷健教授。現在、シガテラ食中毒の研究を進めている先生は茨城県で生まれ育ち、博士課程を終えてからは運命的な出会いもあり、マサチューセッツ工科大学で研究をすることになります。そして、日本に戻ってきてからはご自身の得意分野を活かし、シガテラ食中毒の原因毒素であるシガトキシンの研究を始め、世界で初めてシガトキシンに対する抗体を作製することに成功されるのです。そんな先生が語る研究への愛とは!?研究への出会いからその思いまでを赤裸々に語っていただきました。

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円谷 健(つむらや たけし)

大阪府立大学 理学研究科 教授

茨城県で生まれ筑波大学へ進学しました。その後、アメリカのマサチューセッツ工科大学で博士研究員を経験し、日本に戻り、花王の基礎科学研究所に5年間勤めました。1997年からは大阪の吹田市にある蛋白質工学研究所に移り、5年間研究をした後、2003年から現在所属する大阪府立大学で研究を始めました。そして、2017年からは教授として活躍しています。

くもM LABとは?

くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。

くもMプロフィール

大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。

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