経験によって脳はどう変化する?マーモセットから学ぶ脳のこと
CBSコラボ パート2
- くもM LAB×理研CBS コラボインタビューくもM LAB動画
- June 24, 2022
前編の内容とみどころ
皆様は幼いころの記憶がどれくらいありますか?断片的な記憶はあったとしても、多くの方は幼稚園のころの記憶ですら怪しいのではないでしょうか。しかし、例えば小さなころに英語圏で暮らした経験があれば、記憶がなくても英語を話せたりすることがあります。これは一体なぜなのでしょうか。私たちの脳の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか。
実は最新の科学をもってしてもまだまだ脳のことはわかっていないことが多く、この理由もわからないのです。では、脳を研究する研究者はどのようにして人間の脳のことを明らかにしていくのでしょうか。それは、生きている人の脳の中のことを調べるわけにはいかないので、最近ではマウスよりも人間に近い実験動物としてコモンマーモセットの脳を調べるのです。
マーモセットは人間と同じように親から言語を学ぶ動物であり、マーモセットの脳を調べることで、人間の脳のことも明らかにすることができるかもしれません。とは言え、マーモセットと人間とでは大きく異なります。一体どのようにしてマーモセットと人間の脳を繋げていくのでしょうか。動画では下郡先生に詳しく教えていただいております。そこには本当に革新的な技術と発想、そして長年の努力がありました。皆様ぜひ、ご覧ください。
番組内容
私たちの性格や能力は育つ環境によっても大きく変わります。例えば遺伝的には同じ一卵性双生児であってもまったく同じではありませんよね。では、環境の影響は私たちの脳にどのような影響を与えているのか?また、脳の中で神経回路はどのように形成されていくのでしょうか?理化学研究所 脳神経科学研究センター(理研CBS:RIKEN CENTER FOR BRAIN SCIENCE)とくもM LABのコラボ企画第2弾。脳科学のスペシャリストである脳発達分子メカニズム研究チーム チームリーダー下郡智美先生にお話を伺っていきます。
下郡 智美(しもごおり ともみ)
脳発達分子メカニズム研究チーム チームリーダー
時間軸に沿った脳の変化、特に発達中の脳の環境に合わせた神経回路の形成方法、その分子機構を主に視床ー大脳皮質の回路を用いて明らかにすべく研究を進める
くもM LABとは?
くもM LABはサイエンスコミュニケーターであるくもMが様々な分野の研究者にお話を聞きに行くことで、研究者の皆様の生態を暴いていくバラエティー番組。どんな研究をしているのか?どうして研究者になったのか?など、研究者のあれこれを引き出していきます。
くもMプロフィール
大阪府立大学理学系研究科生物化学専攻。製菓会社に勤務後、『身近な科学を通じて、子供も大人も学びを遊びに』をモットーに、科学実験教室やサイエンスショーなどの活動を運営しています。
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